Mysterious

キャンバス
カーボン・アクリルガッシュ
各 727×530mm

写真は午前中の明るい光の部屋で壁に掛けて撮りました
補正とかしてないそのままです
絵は写真に撮ると実際に見るのとは違って見える
絵の具をぶちまけただけのとか
適当に線をシャシャッて描いたような絵なら
写真に撮っても印象は変わらないかもしれないけど
実際に見た風景を描いた絵は
壁に掛けるとそのときの風景が
見えてくる感じ
目で見た情報が脳の中に投影されて
その映像を見てるような感じ
絵は写真でいうとフィルムの状態で
脳の中で現像・プリントという感じ
なのでそっくりそのままを全部描かなくて
想像して見えてくるくらいで終わりにする
音楽も同じで音の並び方で
耳で聞いた音が脳の中でいろいろな錯覚が
起きているのを楽しむという感じ
ただのまっすぐの線でも手前と奥があるみたいに
錯覚して見えたりする
絵のそういうところが好き
絵を撮った写真や印刷などではわからない
壁に掛けてみると見えてくる風景画が好き
好きなのはセザンヌとかモランディとかああいう時代の絵
好きな絵が多い時代はたぶん人工的なものが少なかったから
ふだん日常の風景が今に比べてよかったんだろうなと思う
いつも何を描いているかというと
だいたい電車に乗って写真かビデオを撮ってきて
それを見て家で描いてます
乗り物は電車も自転車も車も船も飛行機もなんでも好きで
移り変わっていく景色を見ているのが好きです
前は抽象的な絵ばかり描いてたときもあったけど
なんかああいうのはいくら描いてもバージョンが違うだけで
もとは同じ気がしてきて飽きてしまった
実際に目に見えるものを描いていると
同じというのがない
光も色もかたちも全部が一回きりという感じで
ずっとあたらしい気がする



http://www.losapson.net/gallery/aoyamamasashi/